他のスポーツと比べても、基本を大事稽古します。
なので、道場での稽古も大半を基本稽古がしめるのですが、この基本稽古が子ども達には面白くないようです。
そりゃ、そうです。動きたい盛り子どもが、毎日同じ地味な基本の稽古して面白いわけないです。
しかし、実は違うのです。
子ども達は、空手を上手になりたいのです。
その為に毎日稽古に通ってきているのですから。
子ども達が基本を進んで やりたがらないのは、基本の意味を分からないからです。
なぜ基本が大事なのかがわからないからです。
基本が大事だ!
とにかく基本だ!
基本が出来ないと何にも出来ないぞ!
ただ基本が大事だというだけでは、教わっている方は何が大事なのかがわからないのです。
何故、どうして、基本が大事なのかを指導しないといけないのです。
多くの指導者が、もしかしたら出来ないのかもしれません。
指導している本人ですら基本がなぜ重要なのかを理解していないのかもしれません。
私も、基本が大事だと教わり、それが真実だと信じて基本稽古を中心に現在もやっております。
その中で、基本が応用につながることを気付いていきますと基本の大事さを実感できるようになりました。
しかし、ここまで来るのにはかなりの時間が必要でした。
武道の基本とはそれだけ奥深く、難解なのです。
これを子ども達に指導するのは難しいことです。
何故基本が必要なのかをちゃんと指導しないと、本当に大事なものがおろそかになっていきます。
大事なのは、「何を」ではなく、「何故」なんです。
基本は大事だから基本をしっかり稽古しろ!
ではなく、
基本の動きが、応用につながり、そして上達につながるんだ!だから基本が大事なんだ!
といった「何故基本が必要なの」を指導しないと本物には近づかないのです。
何故基本が必要なのかを子ども達自身が理解し始めると、それを自分が目標とするものとつなげていき、自主的に励んでいくものです。
空手道だけではなく、あいさつなどの生活習慣も算数などの勉強もなんでもそうです。
手段が先にくるのではなく
その前に理由があれば、また取り組み方が違うと思います。
古賀道場では、本物の基本を指導しています。なんで基本が必要なのかを教えています。
子ども達はそれをしっかり考え稽古しています。だから、考えることができる「心」が育っていきます。
ここの子たちは自分で考える心がしっかり育っていますよ。