2023年08月22日

原点回帰出来る大会、和道流空手道連盟全国大会

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和道流空手道連盟全国大会が今年も東京武道館で開催されました。他のどの大会にもないものがこの大会にはたくさんあります。毎年それを感じます。
 和道流を志す友との出会いや、ライバルとの再開。
 和道流を志す己の今の位置の確認や今後の課題の収穫。
 今年も多くのいい経験を出場した道場生全員ができた有意義な大会でした。
 この大会では、試合に勝つことよりも、自分が、道場が、これまで稽古してきた、培ってきたものを試すことが出来る絶好の機会であり、それは他の大会では出来ないことです。和道流としてやってきた心身の修養、技の研磨、体の鍛錬、を文字どおり試合で試し合い、仲間やライバルたちと確認しあうことができるのが和道流全国大会なんです。
 今回、改めて、自分は何のために「和道流」として空手をやっているのか、古賀道場はどこを目指し進んでいくのか、を確認できましたし、これは今後の道場での稽古に大いに生かされていくこととなります。
 空手をやる目的、それは各々だとは思います。各々の目的、目標をもって空手稽古に励むことはとても重要です。目標をもっていれば必ず成長に結びつきます。
 健康維持の為。精神修養の為。体を鍛える為。己を強くする為。
 その目的や目標は、なんでもいいんです。ただ、その目的や目標は常に自分の目の前にあるもので、追い続けるものであり、それを「道」というのだと思います。黒帯を目標に空手を頑張ってきた子が、黒帯になった途端に目標を失い、空手に対する意欲が低下するというのはよくあることです。「道」を見失うんですね。一つの道をクリアしたらな、次の道を探さなければなりません。継続とはその連続なのではないかと思います。逆に、例えば、その「道」が永遠に自分の目の前にあり、進んでも進んでもゴールが近づかないものだとすると、諦めない限り、その目標に向かって永遠に歩み続けることが出来る。これもまた「道」です。和道流の空手ってそんなことも教えてくれます。
 今回の和道流全国大会では、和道流という絆でつながった友と、尊敬する方々と、ライバルと一緒にこれまで自分が進んできた「道」を振り返ることができ、また、これから進んでいく「道」を明確にすることが出来ました。これは、今回出場した子ども達全員が感じていることであり、今後、毎年、この全国大会の場に帰ってくるたびに深まっていくものです。
 和道流全国大会に出場する本当の意味、意義は、深く、これからの「道」をしっかり照らしてくれる機会です。
 来年、第60回大会には、更に多くの古賀道場生が、全国大会という舞台で自分自身を深めることが出来ることを今から楽しみにしております。
posted by 道場 at 13:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月15日

一見は百聞に如かず、一体験は百見に如かず。

「大之、宿題ちゃんとしたか?」、「勉強はしっかりしとかんばぞ!」

と私も小さいころには、口うるさく言われておりました。もともとお勉強があまり好きな方ではなかった私は当然の如く勉強は得意ではありませんでした。でも、ちゃんと?こうして社会の一員として日々、「幸せ」を実感して人生を謳歌しております。そんな私の礎となっているのは、正に、生きた体験であろうかと思います。私たちの子どもの頃の放課後は、生きた体験の宝庫でした。毎日放課後になるといつもの空き地には友達がいて、日が暮れるまで思いっきり遊んだものです。今のようにゲーム機もカードゲームもないから、みんなで知恵を出して遊んでました。低学年から高学年が集まってできたコミュニティーだったので、必然的にリーダー(ガキ大将)がうまれ、みんなをまとめていきます。必然的にリーダー養成が行われていたんですね。思い返せば、今の私にある「力」は全ては、放課後での体験によって培われてきたと言っても過言ではございません。その放課後の時間の中にはもちろん、道場での時間も多くありました。あの頃はほぼ毎日道場に通っておりました。(空手週3、英語週2)道場もまた多世代が集まり、空手という、遊びとはちがったものだけど、思いっきり汗を流し身体を動かすことで生きた体験を日々できていました。英語学習も、ただのお勉強ではなく、スピーチや英語劇など、世界を広く学ぶ体験がたくさんありました。道場での空手稽古や英語学習体験などの中で得たものが私自身を形成する糧となっているのは間違いありません。

 昨今の異常なまでの学習塾熱。僕らが小さい頃はそれほどでもなかった学習塾熱も今や過剰なまでに加熱しているようでございます。学校のお勉強以上が求められ、学習塾に通わないといけないという強迫観念に似たものも実際にあるようです。学習塾のない欧米諸国から見た日本の学習システムは違和感だらけだそうです。我々が多くを学んでいたあの放課後は今や、どこにもないようでございます。今の子たちには体験すべき機会が本当に少ないのかもしれません。となると、子ども達の発達についても懸念すべきだと考えられます。

 「一見は百聞に如かず、一体験は百見に如かず」

と言った人がいました。まさに人を成長させてくれるのは生きた実体験なのであります。
 体験することによって、体を動かすことによって、脳が発達し頭の回転が速くなり、記憶力はもとより、集中力、想像力、発想力、判断力といった脳機能も上がってくると言われております。そもそも、人間は生きるために動くものであり、脳は身体を動かすため、生きていくためにあるのだとすると、体を動かすことで脳が発達するのは当然のことだということです。
 成長期の子ども達の健全な発達には、体験から得られる様々な「力」を養うことも重要ではないでしょうか?

 道場は、今も昔も変わらず、子ども達の発達に重要な体験を与えることができる場所です。道場に通ってきてる子ども達は幸いにも多くの体験をしております。
 この夏、古賀道場から多くの子ども達が九州大会、全国大会の舞台を踏みました。この体験は何物にも代えがたい生きた実体験となり、既に子ども達に大きな成長を与えております。これは、実際に行ってみなければわからないところで、正に「一見は百聞に如かず、一体験は百見に如かず。」なのです。現に、今回初めて全国大会に出場した保護者の中には、「聞くと、見るとでは大違い、こんな体験をさせてあげられてよかった。本当に行けてよかったです。」と実感される方もいらっしゃいました。
 成長期の子ども達にとって、お勉強より大事なものはたくさんあります。古賀道場に通ってきてくれる子ども達には、出来るだけ多くの体験をしてもらいたいと思っております。
posted by 道場 at 17:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月03日

古賀道場の教え「軸を大事に!」

気がついたら、今年も暑い夏がきていて、気がついたらアイアムGenki!を今年の1月から全く発行しておりませんでした。最近はもっぱら道場もSNSを活用し、道場でのニュースがあるとインスタなどを使って情報発信をしておりましたので、ついついアイアムGenki!が疎かになっておりました。アイアムGenki!はインスタやLINEでは伝えられない道場での重要なお話もお伝えするツールでございます。今後は心を入れ替えて定期的に発行してまいりますのでどうぞご拝読いただければと幸いに存じます。
さて、道場で子ども達に伝えていることの一つとして「軸を大事に!」というものがあります。空手の上達にはかかせないのが「軸」で空手の稽古では先ずは軸を作ることが重要になってまいります。だんだんと軸が出来てきたら次にその軸の強化です。強くて太い安定感のある軸を鍛えていきます。その軸からスピードのある力強い技が繰り出されるようになってきます。軸がしっかりしてくると、立ちかたも安定してきてふらつかなくなってきます。逆に軸がないと、立ち姿も弱々しく、ふらつきが目立ちます。力強い「軸」は特に基本と形の稽古で鍛えてまいります。
さて、軸を作っていくのは身体の中だけではないのです。自分自身の「軸」も空手稽古で形成していきます。そして、同じように太くてしっかりとした軸を育てていきます。この「軸」が行く行くの人生の指針となってくるのだと思います。
空手の技でも、軸がブレなければ、しっかりとした強い技となります。人生においても自分の軸がしっかりしていれば、その生き方もぶれずに力強いものになるはずです。何があっても、何が起きても、崩れることのない「軸」があれば立ち上がれるし、前に進むことができるものなのです。
軸さえしっかりしもっていれば、技に対する稽古のやり方が変わっても、一見全く違ったことをやっているように見えても何の問題もないと言えます。軸とはいつでも原点に帰ることができる道しるべとなります。まさに人生においても同じだと言えます。たとえ、どんなに生き方が変わっても、自分の中の軸さえブレてなければ大丈夫なんです。それだけ軸というのは重要になってきます。皆様もご自身の「軸」を明確にお持ちですか?
古賀道場では、道場での稽古が一番重要であると教えております。和道流空手道と真剣に向き合うことで、何を気付き、何を得て、どう成長していくのか、というのが古賀道場で空手をやる一番大事なことでございます。なので大会を目指した稽古というものはそれほど行いません。審査会の為の稽古と言うこともそれほど行いません。全ては日頃の稽古の確認のための機会であると考えるからです。審査会は今の自分の位置(位)を確認するための機会、大会などの試合は、文字どおり、今の自身の技量を試し合う機会で、全ては自分自身の成長を目指すためのものであり、決して黒帯取得がゴールではなく、大会優勝が目標ではございません。道場の目標は全国大会出場でも優勝でもなく、多くの黒帯を輩出することでもなく、和道流の理念に則り「社会に貢献できる志をもった崇高な人格者の育成」でございます。全てはそのための手段であり、機会であると言えます。
子ども達は昇級審査や大会出場を目標に稽古に励みますが、それはそれで大いに結構なことであります。但し、我々指導者や保護者の皆様は、道場が目指すべき「道」をブラすことなく子ども達の健やかな成長を見守っていかなければならないと思っております。これが、古賀道場の「軸」となります。
子ども達がここでの稽古で培ってきた「力」が真に試されるのは、自分の足で人生を歩み始めてからであろうかと思います。
さて、7/30に開催されました「九州ブロックスポーツ少年団大会」では、出場の古賀道場選手たちは大いに活躍してくれました。そして、8月からはいよいよ、小中学生の全国大会、そして、和道流全国大会と大きな大会が続きます。これまで道場で培ってきたものを存分に試す機会とし、そして、更に大きな成長に繋げる収穫多い格好の機会とするために、思いっきり試合してきてもらいたいと思います。
古賀道場では、我ら指導者はもとより、保護者の方々と密に連携をとり、子ども達の大きな成長のサポートを全力で行い、軸をブラすことなく、未来永劫続いていくことをいつも願っております。
これから暑い夏が本番となります。もっともっと熱い大会シーズンも到来です。挑戦する子ども達をしっかり応援していただければ幸いです。
posted by 道場 at 16:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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