コロナ禍での今夏の稽古休止期間もあり、稽古不足が心配されましたが、
ふたを開けてみたら、みんな、びっくりするくらい上達が見えて、子ども達
の底力を再認識することが出来きました。
9月、稽古再開から、とにかく基本の稽古に時間を使い、徹底的に基本と形を
鍛えてきたものが大きく出た結果となりました。
小学低学年でも、難解な和道流の基本を自分なりに体現しようと工夫し、
それがしっかり審査会で発揮できていたのは、この昇級審査で帯の上げたいという
気持ちが成しえたものだと思います。
今回55名が受審し、結果31名が昇級とまずまずの結果だったのではないでしょうか。
さて、級位とは今の己の位置を表すもの、今の位を表するものです。そこには、
技術はさることながら、心身の成長も含まれます。即ち昇級とは、自分自身の成長を
確認する機会となるのです。級位がひとつひとつ上がるごとに、できないものがひとつずつ、
ひとつずつできるようになってまいります。
昇級審査とは、ただ単に、空手の技術を見て、帯の色が変わるというだけではなく、その子たちの成長
そのものを確認、確信できるものなのです。
「帯が人を育てる」とも申しまして、その級位に対する自覚が自ずと自分自身を育ててくれます。
ひとつひとつ昇級するたびに子ども達は、大人の階段をステップアップしていくのです。
この成長を見れるのも昇級審査の大事な目的です。
古賀道場、夢の学校での一番の魅力はこうした「心」の成長を見ることができることです。
今回、みごと昇級した人、惜しくも昇級とはならなかった人、どちらも、次なる目標に
向かって日々努力し、12月の冬期昇級審査会を目指して自分を高めていただきたいと思います。