2023年08月15日

一見は百聞に如かず、一体験は百見に如かず。

「大之、宿題ちゃんとしたか?」、「勉強はしっかりしとかんばぞ!」

と私も小さいころには、口うるさく言われておりました。もともとお勉強があまり好きな方ではなかった私は当然の如く勉強は得意ではありませんでした。でも、ちゃんと?こうして社会の一員として日々、「幸せ」を実感して人生を謳歌しております。そんな私の礎となっているのは、正に、生きた体験であろうかと思います。私たちの子どもの頃の放課後は、生きた体験の宝庫でした。毎日放課後になるといつもの空き地には友達がいて、日が暮れるまで思いっきり遊んだものです。今のようにゲーム機もカードゲームもないから、みんなで知恵を出して遊んでました。低学年から高学年が集まってできたコミュニティーだったので、必然的にリーダー(ガキ大将)がうまれ、みんなをまとめていきます。必然的にリーダー養成が行われていたんですね。思い返せば、今の私にある「力」は全ては、放課後での体験によって培われてきたと言っても過言ではございません。その放課後の時間の中にはもちろん、道場での時間も多くありました。あの頃はほぼ毎日道場に通っておりました。(空手週3、英語週2)道場もまた多世代が集まり、空手という、遊びとはちがったものだけど、思いっきり汗を流し身体を動かすことで生きた体験を日々できていました。英語学習も、ただのお勉強ではなく、スピーチや英語劇など、世界を広く学ぶ体験がたくさんありました。道場での空手稽古や英語学習体験などの中で得たものが私自身を形成する糧となっているのは間違いありません。

 昨今の異常なまでの学習塾熱。僕らが小さい頃はそれほどでもなかった学習塾熱も今や過剰なまでに加熱しているようでございます。学校のお勉強以上が求められ、学習塾に通わないといけないという強迫観念に似たものも実際にあるようです。学習塾のない欧米諸国から見た日本の学習システムは違和感だらけだそうです。我々が多くを学んでいたあの放課後は今や、どこにもないようでございます。今の子たちには体験すべき機会が本当に少ないのかもしれません。となると、子ども達の発達についても懸念すべきだと考えられます。

 「一見は百聞に如かず、一体験は百見に如かず」

と言った人がいました。まさに人を成長させてくれるのは生きた実体験なのであります。
 体験することによって、体を動かすことによって、脳が発達し頭の回転が速くなり、記憶力はもとより、集中力、想像力、発想力、判断力といった脳機能も上がってくると言われております。そもそも、人間は生きるために動くものであり、脳は身体を動かすため、生きていくためにあるのだとすると、体を動かすことで脳が発達するのは当然のことだということです。
 成長期の子ども達の健全な発達には、体験から得られる様々な「力」を養うことも重要ではないでしょうか?

 道場は、今も昔も変わらず、子ども達の発達に重要な体験を与えることができる場所です。道場に通ってきてる子ども達は幸いにも多くの体験をしております。
 この夏、古賀道場から多くの子ども達が九州大会、全国大会の舞台を踏みました。この体験は何物にも代えがたい生きた実体験となり、既に子ども達に大きな成長を与えております。これは、実際に行ってみなければわからないところで、正に「一見は百聞に如かず、一体験は百見に如かず。」なのです。現に、今回初めて全国大会に出場した保護者の中には、「聞くと、見るとでは大違い、こんな体験をさせてあげられてよかった。本当に行けてよかったです。」と実感される方もいらっしゃいました。
 成長期の子ども達にとって、お勉強より大事なものはたくさんあります。古賀道場に通ってきてくれる子ども達には、出来るだけ多くの体験をしてもらいたいと思っております。
posted by 道場 at 17:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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